ケーブルの老朽化?430MHzの受信感度が落ちてきた問題を解決した話
なんだかおかしいな……とは思っていたのですが……。
このところHFに夢中になっていたのですが、時折V/Uに出るたびに「うーん、確かに昨今、無線人口が少なくなってきたとはいえ、受信出来る局、こんなに少なくなるかなぁ……?」と思うことが増えました。
我が家は比較的V/Uには悪くないロケーションだと思うのですが。
以前のリグのトラブルのような劇的な現象ではないので(こちら)、そういうものか……という気分で自分を納得させていました。
ところが、ある日、ふと気付きます。HF運用では毎回SWRのチェックを欠かさないのにV/Uではあまりやっていなかったよな……。
そこで、IC-705のメーターの切替をSWRに。そして、測定してみると……。
「!」
そうなんです。144MHzも430MHzもどちらもSWRが限りなく高かった!
ええ?こんなんで良く出ていたな……というレベル。
このSWRの高さは異常です。どこかに大きな問題が生じています。
クラブのオンエアーミーティングのときには、リグを動かして場所を変え、アンテナも変えていたためSWRは大丈夫でした。それに慣れて油断していました。本来のシャック、これじゃダメだ!
大慌てでリグ回りなど調べ始めますが、原因、なかなかわかりません。これはアンテナ本体かな?と思い、ベランダに出て、モービルホイップアンテナから20m長のケーブルを外し、短いケーブルを取り付けてアンテナ直下でリグをつないでみると……。
おお、SWR、綺麗に下がった!ということはアンテナのせいじゃない。
そして、画面をSPECTRUM SCOPEに変えて見ると
えええ???いままであまり見たこともないような光景がそこには広がっていました。
実はこんなに沢山の局が出ていたんだ!
結局、ケーブル、もしくはコネクターに問題ありという結論となりました。
テスターを取り出してチェックしてみるのですが、原因は不明。
まずは両端のMコネクタを疑い、半田ごて片手に新しいコネクタに取り換えてみました。
結果、改善せず!(泣)
こうなるとケーブル本体に問題が起きているとしか考えられません。確かにこのケーブル、今から20年前に設置して、その後、ずっとそのまま。劣化してきている可能性はあります。
ということで、急遽5DFBのケーブルをCQオームさんで購入。
休日になって、時間が出来たのでようやくケーブルを取り換えたところ……。
はい、SWRが見事に下がりました!!
144MHzは1.0に。そして430MHzも周波数によっては1.5程度に。
そして、何よりも今までよりもずっと多くの局が入感していることに気付き、こちらも大いに嬉しい結果となりました。
この状態を知らずに何年も過ごしていたことになります。
というわけで、長期間使っているケーブル、一度疑ってみては?というお話でした。
おまけの話ですが……、SPECTRUM SCOPEにずらりと並ぶようになった局。最初は興奮したのですが、チェックしてみたら、みんな違法局……。ちゃんとしたアマチュア無線の局は実はわずかでした。こんなに違法局って多いんだというのは新たな発見でしたが、もしかしたら、見えなくて良かった世界かも……。(爆)














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