受験記~1年半で全資格を取ろう!

2024年1月18日

(注:この文章は2001年、このサイトが別のURLで初めてオープンしたとき、受験記録の最初に書いたものです。その後、試験の内容は何度か変更されています。ご注意下さい)

はじめに

「アマチュア無線」!!子供の頃、「憧れ」や「夢」だったこの分野に理系音痴の筆者がようやく踏み出したのは、30歳代も後半になってからです。しかし、「遅咲き=狂い咲き(!)」とよくいいますが、1年半にして、アマチュアのすべての資格、さらにおまけに、プロの資格も一つだけ取得してしまいました。(よほど仕事が暇だったんだろうと責められそうですが……。そんなことないですよぉ。蛍雪の灯りで勉強し、爪に火をともしながら受験費用を捻出し、上司の顔色をうかがいながら休日申請……。そして申請却下に泣き……???)

この受験記のページは、これからアマチュア無線の資格をとろうという方のために、筆者の受験勉強の記録をお伝えできればと思い開設しています。筆者のような極端な理科、数学嫌いで、アルコール浸しの脳味噌でも、ある種のテクニックさえ押さえれば、どうにかこうにか上級資格まで合格できるということをお知らせしたく、このページの雑文を書き留めてきました(実際、今のように受験のテクニックを覚える前、若い頃に一度4級<当時は電話級と言っていました>を受けたことがありますが、見事に不合格となっています)。受験の手続きや具体的な勉強方法に関しては、リンクで他のサイト(ホントに素晴らしいサイトがあります)をご紹介しますが、ここではエッセイ風に、受験勉強のポイントなどを簡単に記しました。

なぜ今アマチュア無線を始めるの?

思い起こせば、1980年代、バブルの時代の幕開けとともに、アマチュア無線が脚光を浴びます。映画「私をスキーに連れてって」で若者のゲレンデでのツールとしてアマチュア無線がブレイク。戦後、アマチュア無線が再開されて、2度目の大ブームでした。ところが、無線への興味よりも、電話がわりのコミュニケーションの道具として無線を始めた人々が急激に増えるとともに、あまりにもマナーを無視した運用やハイパワーの不正運用など、皮肉なことにアマチュア無線の世界は大いに乱れ、本来のアマチュア業務の定義にある「自己訓練」、あるいは電波法がうたう「公共の福祉を増進」という目的から大いに逸脱してしまいます。残念ながらこのころ、心あるアマチュア無線家の中には無線の世界に絶望し去って行く方々も少なからずいらっしゃいました。当時、無線をやってはいないものの、その世界に憧れ、また、ハム、無線家と呼ばれるに人々に対する尊敬の念を抱いていた私も、この事態を悲しく見守っていました。

しかし90年代後半になり、携帯電話の普及で、単なる友人との連絡用に無線を使っていた人々が一斉に無線を捨て、ふたたび、アマチュア無線の世界に静けさが戻ります。さらに、長年にわたり多くの人々を悩ませてきた違法無線や国際条約を無視した放送局の混信なども減少に転じます。

空はかなり静かになってきました。本当に無線が好きな人だけが無線をするという理想的な状況になってきました。アマチュア無線に踏み出すには今がチャンス!

ただし良いことばかりではありません。その一方で、無線方式によるインターネットをはじめとして、電波を使う様々な新しいサービスの開始にともない、有限の財産である電波の周波数割り当てが大きな問題になりつつあります。場合によっては今後アマチュア無線の周波数が削られていく可能性もあります。また、ケーブルTV電波の漏れ電波や温水器、インバーターの発する雑音(生活ノイズ)の増大など、アマチュア無線運用の敵は数多く、しかもこれらは容易には解決できない場合が多く、これから、無線はますますやりにくくなっていくことも想像できます。

ということで、まさに今こそが、無線を体験して楽しむ、実は「最後」のチャンスかもしれないのです。(と、後半はなんだか、悲観的観測ですが・・・・。)というわけで、この機会を逃すべきではないと私自身が強く感じ、それが、この30歳代後半(当時)にしてアマチュア無線の世界に足を踏み入れるきっかけとなりました。

もう一つの理由……

実は、もう一つ理由があります。島根県出身の私は故郷と東京都を行ったり来たりの生活をしていますが、島根にいる父親が実はプロの無線の資格を持っていることから(1950年代に第2級無線技術士を取得しており、最近アマチュアの開局をしました。コールサインはJN4NSIです)、その父親と無線でつながっていたいというのも大きな理由です(というよりもこちらの方が一番大切な動機かも)。

その父親も今、アマチュア無線の上級資格を取ろうと勉強をしています。実際に受験会場に足を運ぶと、実に受験生のかなりの部分が仕事をリタイアした年齢層の方々です。特にこれは上級資格に顕著な現象です。生涯学習という意味でも、アマチュアの世界は奥が深いのではないでしょうか。(追記:その大切な父は2009年1月、サイレントキーとなってしまいました。AIMを無線の世界に導いてくれた父にあらためて感謝です)

謝辞

最後に、アマチュア無線の世界に私が足を踏み出すきっかけとなったY先生ことJH1VIYさん、そして、文句も言わず試験勉強を見守ってくれたカミさん(後日免許をとりJA1GWMとなりました)に感謝をささげたいと思います。

目次

・受験記録のはじめに~1年半で全資格を取ろう!

第4級アマチュア無線技士 (2000年 1月16日受験)

第3級アマチュア無線技士 (2000年 5月30日受験)

第2級アマチュア無線技士 (2000年12月10日受験)

第1級アマチュア無線技士 (2001年 4月 8日受験)

番外:航空無線通信士   (2001年 2月21日受験)

以下はY先生の本。オススメします!

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Posted by JA1AIM