FT8での懐かしい場所の方とのQSOで、しばし思い出に浸る
FT8、海外との交信がすっかりと簡単になり、SSBやCWでの運用に比べると、ハードルがずいぶんさがりました。
それでも、電波伝播の不確実さや様々な事情から、最初のうちはコンタクトしたいと思ったカントリーやエンティティーと思ったようにQSOできないというタイミングもあります。例え初心者向けというカントリーでも。
私の場合、カナダがそうでした。
え?カナダって、「超」初心者向けじゃないですか!
そうなんですよね。西海岸は特にそう。
FT8を始めてすぐに西海岸、ブリティッシュ・コロンビア州の複数の局長さんとコンタクトできていました。
でも、LoTWでのQSL(コンファーム)にはまだ至っていませんでした。
その後、なぜか、タイミングがあわないのか、カナダの局と出会ってもQSOできず……。そんな状態が1ヶ月続きます。
仕事が忙しかったり、介護の事情もあり、なかなか無線機そのものに向かい合えないということもあるのですが。
それでも、いつかそのうち……と気長に待てるのは、年齢のおかげ。年を取ったせいでしょうか。(笑)
ある日の朝、28MHz帯を見てみます。おっ、カナダが一杯!
CQが出るのを待って呼びかけてみたのですが……。うーん、残念、届かないのか……。あきらめるか……。と思ったら、次のラウンドで突然、リプライが!
あ、来た来た!
すんなりと交信成立。
その間にQRZで相手局を調べてみたら……。
え?
名前がフランス語圏の典型の名前。
もしかして……と住所を見てみると、やっぱり!
ケベック州!東海岸じゃないですか!!
実は私が若い頃、カナダのケベック州で生活したことがあります。懐かしい!
そして、住所がQRZ.COMに記載されていたので、地図で確認してみると、まさに私が住んでいた街のすぐ近く。
Google MapのStreet Viewで見てみると……。
うわぁ!「超」懐かしい風景が広がっている……。
そして、その局長さんの家はすぐにわかります。だって、立派なタワーが建っているから。
そっか、このタワーから出た電波が遠く、こちらまで届き、逆に、我がベランダのホイップアンテナからの電波をこのアンテナで捉えていただいたのですね。
つまり、相手局の立派な設備のおかげで、QSOできたのだなぁ……と、実感です。
しばし、Street Viewで周辺を散策。
空が広く広がる、穏やかな、そして落ち着いた住宅地。懐かしい風景が広がっています!
バーチャル散歩とはいえ、それでもノスタルジーで一杯に。
数十年ぶりに眺める光景。なんだか、久しぶりに第二のふるさとへ里帰りしたような気分に。当時の色々な思い出が一気によみがえります。
と、この日はそのあとも一日中ウキウキ気分でした。
味気ないという声も良く聞くFT8などのデジタル通信ですが、やはり、その背景、バックグラウンドの人々の生活に思いを馳せれば、とっても素敵な経験ができると思い知りました。
FT8、ますますハマっていきそうです。
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