あきらめないことの大切さ ~ FT8でのCQに何日もコールして、やっと取ってもらえたという経験
ある日、いつものようにFT8で各バンドをチェックしていました。
すると、アフリカのある国の局がCQを出しています。
おっ!我が家でアフリカはものすごく珍しくて貴重。しかも電波はかなり強い。
当局はアパマンハムですから、どうしてもお相手いただく局の設備の優秀さに助けられています。これは行けるかも!
すぐにそのCQにこちらから呼びかけるのですが、なかなか取ってもらえません。
これは厳しいなぁ……。こちらの周波数を変えたり、いろいろと試みるのですが。
結局、その日はあきらめます。
その3日後、同じ局のCQに遭遇します。
でも、何度トライしてもダメ!
翌日、再び、同じバンドでCQを出しているのであきらめ半分、もはややけくそみたいな気分でクリック!
やはりだめ。
もういいか……。別のバンドに……と思った瞬間、JTAlertの赤色のアラートが。
あっ、きたきた!シグナルは-19とあります!
すでに送信停止コマンドをかけていたので、あわてて送信許可ボタンをクリックするのですが、タイミングが悪く、15秒の送信タイム終了。
ありがたいことに再度、こちらにコールが。今度は落ち着いて、送信を返します。
うん。あとは73を待つだけ。
え?
れれれ?
いつまでたっても73が帰ってきません。何度もこちらからシグナルリポートを送るのですが……。その局長さん、やがて再びCQを出し始めます。
うーん、これってどうなんだろう。
交信成立なのか、不成立なのか……。
幸い相手局は詳細なログを即座にご自身のQRZ.COMに挙げています。そちらを見てみると……。
ああ、やっぱりダメだったんだ。
傷心の思いでした。
その数日後、再びその局がCQを出しています。
う~ん、ここで呼んだらシツコイかなぁ……。
でも、呼ばずに後悔するのもイヤダし……。
意を決して呼んでみました。
しかし……。今回も何度呼びかけてもダメ。
というか、相手の方は何回もCQを出して、誰もそれに応答していない瞬間もあります。こちらがそれに呼びかけてもダメ。
うーん、確かに当局は貧弱な設備だけど……。これって、どういうこと?
考えられるのは、相手局がすでに1度交信しているので、Dupeだと思って嫌がっている?いやいや、だって交信が成立していないと相手方のログを見ればはっきりしているし。
QRZ.COMの相手局のワイルドな顔立ちの写真をみていると、どうして取ってくれないの?と、恨み節がだんだん強くなってきます。
いかんいかん。本当はいい人なのかもしれないし。こうして勝手に想像を膨らませてしまうというのは怖いですねぇ……。
同じ状況がそれから5日間続きました。
トータルで何十回と呼びますが、同時にご迷惑じゃないかなぁ……という気持ちにもなってきます。
そして、最初にQSOに失敗して、11日目。
やはり10回以上トライするのですが、だめ。
いよいよ、最後となり、「あ、オンフレは試したことがなかった!」と気付き、ダメもとで「一度だけ」と自分を律しながら、オンフレで呼びかけたら、目の前の画面に赤いアラートが!
応えてくれた!
さぁ、ここからは前回と違い、うまくいきますように……と念じます。
そして、すぐに73が帰ってきました!
その瞬間、思わずガッツポーズ!
そして、脱力。
ようやくQSO成立です。
無線の永遠の初心者である私にとっては、今回の出来事、どう解釈して良いかわかりません。
が、粘りも時には必要。あきらめないということが大切ということは、良ぉぉぉくわかった経験でした。(^^;)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません