QSLカード、印刷会社に頼むのと、自分で印刷する場合のコストの差は?

2024年1月15日



左が印刷所仕上げ、右は今回自作のQSLカード
遜色なく出来るのはわかったのですが、コストが!

アマチュア無線を本格的に再開しはじめたAIM。

久しぶりにワクワクする気持ちで、このところ430MHz帯のQSOを連続して楽しみます。さぁて、QSLカードを発行しよう……として、ふとマズいことに気付きます。

残部が少ない!

そうなんです。無線を本格的に再開するにあたって、QSLカードの残量を調べていなかったんです。あわてて引き出しから出してきたQSLカードの枚数を調べたらあと20枚。

うわぁ!これじゃすぐに底をつくぞ!

印刷を頼まなきゃ……ということで某大手の印刷会社のホームページを見てみたら、値上げの告知もあり、結構なお値段です。

最近のコロナ禍のせいで、収入が減っているAIMにとって、これはかなりの出費です……。

アマチュア無線を楽しむためにも、もっと収入を上げなきゃ……と思う一方、今日も430でCQを出している局長さんと話していると、「QSLカードはeQSLなら良いですが、そうでなければノーカードでお願いします」とのこと。

そっか!eQSLを使ってらっしゃる方も増えたんだ!と、ここでも浦島太郎状態です。(^^;)

でも、そうなると、紙のカードを沢山印刷しておいても将来的には役に立たない時代がくるかも……。

そう考えると、印刷所に大量の印刷を頼むのではなく、自分のプリンターで少量ずつ印刷することを考えてみます。

まず、デザインはちゃんとできるのかな?

AIMの場合、カードのデザイン面は自分で撮影したお気に入り写真にコールサインを入れたものにしたいと思っています。

ご存知の方も多いと思いますが、ログ管理に使っているハムログにもQSLの印刷機能があります。とはいえ、もっと本格的なデザインで……と考えると、デザイン面に関しては画像処理ソフトを使った方がベターかもしれません。幸い、私の場合はサラリーマンを定年退職し、独立した後の仕事で使うためにフォトショップを導入していましたので、これが使えます。

ということで、試しにさっそくフォトショップを使い自分のQSLカードを印刷してみることに。

実験なので、デザインを一から作るのは大変。とりあえず、現在使っているカードのデザインを真似てみます。

ある朝、試しにと作ってみたところ、午前中一杯で、いままで印刷会社にお願いしていたものと同等のデザイン面をどうにか作成することができました。

うん。結構簡単にできるものなんですねぇ!

さて、問題はコストです。

一体、自分で印刷するとどのくらいかかるんだろう。

答えはすぐに見つかりました。AIMが使っているプリンターはEPSONです。そのホームページを覗いてみると、簡単なランニングコストが載っていました。

意外でした。

それによると、L版の写真の場合1枚あたり22.7円程度(用紙を含めます)とあります。ハガキサイズであれば、もう少しかかることでしょう。

そっか!印刷所に頼むよりはずっと高額になるんだ!

印刷会社ではたとえばオノウエ印刷さんに頼んだ場合、1枚あたり13円程度となります。

ところが自分で印刷すると倍近く(あるいは倍以上)かかることになります。もっとも、インクを純正でなくサードパーティーのものにすれば価格はかなり下がりますが、それでも印刷所に頼んだ方が安くなることがわかりました。(下に「参考」として詳しく挙げておきますね。ラフな計算ですし、サードパーティー使用の場合はあくまで自己責任でご活用下さい!)。

ということで、今回は印刷所にお願いしました。

ただ、今回の経験、無駄ではなかったかもしれません。今後、2度目、3度目のQSOをして頂いた局長さんにカードを送る場合、デザインを変えて自分で印刷したカードを送れば良いということになりました。そのテストができたと考えれば意味のある経験でした。

《参考》

印刷に出した方がいいのか、自分で印刷した方が良いのかを計算してみました。

我が家はエプソンのプリンターを使っていますので、そちらで検証してみます。

まず印刷する紙の料金です。エプソンのフォト光沢ハガキが100枚で900円程度。1枚あたり9円。

L版サイズの印刷でインクカートリッジにLサイズを使用した場合、エプソンの資料によると、6つの色のカートリッジで印刷できるのが329枚となっています。もちろん、印刷するものの色合いによって、インクの使用は変化しますが、そこは無視して計算します。ハガキサイズであれば、面積はL版の1.3倍ほどありますから、単純計算で印刷できるのは250枚程度となります。インクカートリッジの値段ですが、6色パックのLサイズは価格が5727円。1枚あたりで計算すると「22.9円」となります。これがQSLのデザイン面印刷にかかるインク代。

データ面の印刷をしないで考えれば、紙代をプラスして、1枚のQSLカードが「31.9円」でできる計算になります。

もっともインクを純正品でないものにすれば(自己責任でお願いしますね)、6色パックが1,500円程度ですので、1枚あたり6円。すると、紙代含めて1枚あたり「15円」となります。

一方オノウエ印刷さんの場合、500枚、片面ミラーコート紙でお願いすると、送料と消費税込みで「6,765円」ですから、実質「13.5円」。

つまり、自分で印刷する場合、純正インクであれば、2倍以上と、かなりの高額になり、純正インクでない、サードパーティのものを使っても、やっぱり印刷所に頼んだ方が安くなるんですね。

以上が簡単な計算による結果でした。