アマチュア無線でFT8を楽しんでいると、DRM(短波デジタル放送)も簡単に楽しめる!

2025年8月29日



PC画面のキャプチャです

きっかけ

BCLでもある私、年に2度、短波英語放送を数日かけて24時間受信。最新の周波数を調べ、別のWEBページで公開しています。

ここ数年、英語放送が減少し、寂しいのですが、そんな中で調査に使うアイコムのリグ「IC-7300」のSPECTRUM SCOPE、デジタル放送の波形を見ることが頻繁にありました。

DRM(Digital Radio Mondiale)と呼ばれる方式の放送で、以前は自分でも受信していましたが、さほど局数が多くなく、その後受信機を変えたりしたため、ここ10年以上は耳にすることがありませんでした。

が、英語での放送もありますし、特に大好きな「Radio New Zealand Pacific」が力を入れていることもあり、毎年の調査でやはり気になって、受信を再開したいなぁと思っていました。

ただ、以前は確か受信機とPCをつないでの設定が面倒だったような記憶が。その設定をまた一からするのは……。

そんな中、今期の調査を始めたのですが、あまりにも受信出来る英語放送が少なく、ヒマを持て余し気味……。(^^;)

そんなときに、SPECTRUM SCOPEを眺めていたら、DRMの信号が複数、かなり強く入っているのを見かけます。

久しぶりに受信したいな。でも、面倒かな……、いや、待て?

自分が今、短波放送を聞くのに使っているIC-7300。日頃はアマチュア無線でFT8を利用しているから、すでにPCにUSBでつながり、デジタルの電波は日頃からPCで処理している。

もしかして、とっても簡単に受信できたりして!

ソフト導入の躓きと設定~古いバージョンを試したらOK

すぐにDRMのソフト「Dream」をインストールしてみます。最新バージョンの2.2。

ところが……。

「wpcap.dllが見つからないため……」

とエラーが出て立ち上がらないのです。

解決方法を探すも、ダメ。

そこで、ふと古いバージョンを……とネットで探します。ありました。10年以上も前のバージョンですが、今でも使っていらっしゃる方がいますので、利用できるはず。そこで、インストール。「2.1.1」です。

さて、無事に立ち上がるのを確認します。

まずは、このソフトでの音声系のセットアップ。基本的には何もすることはありません。 「Settings」→「Sound Card」で、Input、Outoputともに「Device」はデフォルトのままにしておきます。「Sample Rate」もデフォルトの4800Hzに。

Interferer Rejectionは環境に応じて入れても入れなくても。

以上がソフト側の設定。

リグの設定は2つだけ……と、超簡単!

さてに、今度はリグ「IC-7300」の設定を行います。FT8を利用されている方であれば、プリセットは通常に戻しておきます。

まずモードですが、画面のモードボタンを押して「AM」にします。そして、モードボタンを再度押して、Digitalを選べば「AM-D」と表示。

そして、もう一つ。「MENU」→「SET」→「外部端子」→「ACC/USB出力選択」で「AF」となっているのをIFに変えます。

この2つだけ!

ちなみに人によってはもう一つ、フィルターの幅を広く10kHz程度に設定する必要がありますが、私の場合、もともとデフォルトで「FIL1」で8kHz幅となっており、これで作動しました。

さて、さっそく先ほどから強力な電波が出ている17.770kHzにダイヤルを合わせます。

Dreamの 「Sysmtem Evaluation」画面も表示させておきます。

順調!波形があらわれます。

そしてさっそくメイン画面には「中国の声」と表示が。非常に強力でSNRは20dB以上あります。

この時間帯5箇所でDRMの波形を確認しましたが、他はいずれもSNRが10~15dB程度で、一つは「CNR」の表示が出てきましたが他の3つは残念ながら局名表示がされませんでした。

もう一つの躓き~先人たちの知恵で解決!

ところが……、「中国の声」、待てど暮らせど音声が出てきません。

「System Evaluation」画面にしてみてもオーディオスペクトラムの表示が出てきません。「No audio decoding possible」と出るということは、やはり何か音声処理に問題があります。

あらためて、メイン画面を見てみると、下部の表示、局名の横に「no codec available」との表示が出ています。

Codecか!

Googleで検索してみると、「vita_brevisの日記」というブログに解決策が。この方の場合はSDRでの利用ですが、「no codec available」となり、AAC復調用のDLL(libfaad2.dll)がないためだということでダウンロードしたとの情報。運営者の「vita_brevis」さんに感謝!

その情報の元は「radio_no_koeのブログ」です。こちらのブログ運営者の方にも感謝です。

そして、ダウンロードしたdllファイルをDreamのフォルダーに入れてみます。

さて、こうして再度DREAMを立ち上げてみると、無事に音声が出てきました!

以前、AR7030Plusで受信していたころ以来ですから、DRMの音声を耳にするのは20年ぶりくらいになります。

そして、深夜、午前3時台にはRadio New Zealand Pacificの英語放送が受信出来ました!綺麗な音声で音楽を楽しむことも出来ます。

これは嬉しい。今回の調査、DRMのデータもあげることが出来そうです。

もうまもなく調査は完了すると思います。英語短波放送をお聞きの皆さん、お楽しみに!